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引き渡し前チェック50:建物内外・設備・書類の最終確認
引き渡しは“これからの暮らしを受け取る日”。
細かな確認を怠ると、後で手直しや保証のやり取りに追われることもあります。
以下の50項目を順に確認すれば、建物・設備・書類の全体像をほぼ網羅できます。
外まわり(1〜10)
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外壁にひび割れや欠けがないか
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シーリング(目地)の切れ・浮き・汚れ
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屋根や軒裏に雨染みや汚れがないか
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雨樋が詰まっていないか、勾配は正しいか
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基礎にひびや欠けがないか
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バルコニー・庇の勾配が取れているか
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給湯器や室外機の設置位置が適正か(排気方向も確認)
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擁壁・ブロック塀・フェンスの傾き
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駐車スペースやアプローチの水はけ
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境界杭・隣地との境界ラインが確認できるか
室内仕上げ(11〜20)
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壁紙の継ぎ目や浮き、汚れ、シミがないか
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床材に傷・沈み・きしみがないか
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建具(ドア・引戸)の開閉スムーズさ
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ドアノブや取っ手のぐらつき
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窓・サッシの開閉・鍵のかかり具合
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階段の手すり・ステップの固定
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天井や点検口の内部に異常がないか
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収納扉やクローゼットの建付け
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巾木・サッシ枠の仕上げに隙間がないか
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照明スイッチと照明器具の対応が正しいか
水まわり・電気設備(21〜35)
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水道の水圧が適正で、漏れがないか
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温水・冷水の切替が正常か
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排水がスムーズに流れるか(シンク・浴槽・洗面・トイレ)
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トイレの水が止まるか、タンクの動作音に異常がないか
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換気扇・レンジフードが正常に作動するか
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給湯器リモコンの動作・エラー表示の有無
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洗濯機防水パンの勾配・排水口の位置
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エアコンの動作・リモコン・水漏れ
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床暖房の稼働チェック
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インターホンの映像・音声
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ブレーカーON時に照明・コンセント全て通電するか
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コンセント・スイッチプレートに割れや汚れがないか
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分電盤のラベル表記が正しいか
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LAN・TV端子の位置が設計通りか
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火災報知器・24時間換気の動作確認
外構・付帯設備(36〜45)
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門柱・ポスト・表札の固定状態
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門扉・フェンスの開閉・ぐらつき
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外部照明・防水コンセントの作動
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カーポートや物置のボルト・アンカー緩み
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手すりや階段、スロープの段差処理
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庭やテラスの排水(勾配と水たまりの有無)
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雨水桝・汚水桝の位置とフタの固定
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外部給水栓・ホースリールの水漏れ
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植栽や防草シートの仕上がり
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隣地境界の工作物が越境していないか
書類・鍵・保証(46〜50)
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建築確認済証と検査済証の控えがあるか
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設計図書・仕様書・構造図・設備図が渡されているか
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各設備の取扱説明書・保証書・アフター窓口資料
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地盤調査・施工写真・長期優良住宅認定書(該当物件)
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鍵・カードキー・リモコン・スペアキーの全数確認
まとめ:点検は“書面より体感”を優先
引き渡しチェックは、図面や説明だけでは見抜けない部分を自分の目で確かめる時間。
“音・光・手触り・水の流れ”を意識すれば、自然と確認の精度が上がります。
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見るだけでなく「触れる・動かす・流す」
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気になる点は写真+メモで残す
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不具合は「その場で」「書面で」伝える
この50項目を押さえれば、入居後に慌てることはまずありません。
引き渡しの立会いは、家を受け取るだけでなく、安心を確認する最終工程です。