blog

blog

所沢の雪事情をナメてはいけない。スタッドレス必須な坂道エリアマップ

所沢の雪事情をナメてはいけない。スタッドレス必須な坂道エリアマップ

「所沢なんて、ほとんど東京みたいなものでしょ?雪なんて年に数回降るか降らないかだし、ノーマルタイヤで十分なんじゃない?」

もしあなたがそう思っているなら、少し危険かもしれません。 確かに所沢は都心へのアクセスも良く、都会的な便利さがある街です。しかし、冬の気候に関しては「東京」というより、しっかりと「北関東の入り口」としての顔を持っています。

都内では雨でも、所沢に入った途端に雪に変わる。 朝、駅に向かう道がスケートリンクのように凍っている。 そして何より、所沢には「武蔵野台地」特有の起伏に富んだ地形が生み出す、数多くの「坂」があります。

今回は、所沢での土地探しや家づくりを考える上で避けては通れない「雪と坂道」のリアルな事情について、ファイナンシャルプランナーの視点も交えながら解説します。

なぜ所沢は「寒くて坂が多い」のか?

まず、所沢の地形を少しだけ理解しておきましょう。所沢は「武蔵野台地」の上に位置していますが、市内には狭山丘陵や柳瀬川、東川といった自然があり、台地が川によって削られた「谷」のような地形が点在しています。

台地の上は平坦でも、そこから川に向かって下りる場所には必ず坂が生まれます。 また、内陸性の気候であるため、冬場の最低気温は都心に比べて2〜3度低くなることも珍しくありません。この「2〜3度の差」が、雨を雪に変え、濡れた路面を氷に変える決定的な差となるのです。

要注意!スタッドレス必須の「坂道エリア」マップ

では、具体的にどのあたりが「雪の日に車を出したくないエリア」なのでしょうか。地元目線でレベル分けしてみました。

Level 3(要覚悟):山口・椿峰ニュータウン周辺

ここは所沢市内でも屈指の「山岳エリア」と言っても過言ではありません。 狭山丘陵を切り開いて作られたこのエリアは、アップダウンが激しく、急な坂道や階段が非常に多いのが特徴です。 特に下山口駅から住宅街へ向かう道は長い上り坂となっており、雪が積もるとノーマルタイヤでは登りきれない、あるいは下りで止まれないという事態になりかねません。このエリアに住むなら、スタッドレスタイヤは「マナー」ではなく「必須装備」です。

Level 2(注意):小手指・狭山ヶ丘の丘陵寄り

小手指や狭山ヶ丘駅周辺は平坦な場所も多いですが、少し駅から離れて丘陵地帯に入ると、細くて急な坂道が現れます。 過去の大雪(2014年)の際には、積雪で車が出せず、成人式会場まで長靴で歩いて行ったというエピソードもあるほど。 大通りは除雪されても、自宅前の生活道路がカチコチに凍ってしまい、結局車が出せないという「自宅軟禁」リスクがあるエリアです。

Level 1(油断禁物):東所沢・柳瀬川沿い、久米エリア

東所沢エリアや久米周辺には、柳瀬川やその支流に向かって下っていく坂が多く点在します。 「じゅうにん坂(久米)」や「峰の坂(宮本町)」、「日比田の細い坂道」など、名前のついた歴史ある坂も多く、これらは勾配がきつい場所も少なくありません。 また、国道463号(浦所バイパス)などの幹線道路は交通量が多く、雪が踏み固められてツルツルになりやすいので注意が必要です。

雪が降らなくてもアウト?「ブラックアイスバーン」の恐怖

「雪が積もらなければ大丈夫」と思っていませんか? 所沢の冬で最も怖いのは、実は雪ではなく「凍結」です。

雨が降った翌朝や、放射冷却で冷え込んだ朝、アスファルトの表面が薄い氷の膜で覆われる「ブラックアイスバーン」が発生することがあります。 一見するとただ濡れているだけに見えるため、油断してスピードを出してしまい、ブレーキを踏んだ瞬間に制御不能になる……という事故が後を絶ちません。

特に、日当たりの悪い北側の道路や、風通しの良い橋の上などは要注意。 所沢市やタイヤ専門店からも、積雪がなくても路面凍結への注意喚起が頻繁に出されています。

FP視点で考える「雪への備え」とコスト

ここでお金の話をしましょう。 「スタッドレスタイヤなんて、年に数回のために買うのはもったいない」 そう思う気持ち、よく分かります。ホイールセットで買えば数万円〜十数万円の出費ですからね。

しかし、もしノーマルタイヤでスリップ事故を起こしてしまったらどうでしょうか。 車の修理代、レッカー代、ガードレールや他人の車への賠償……。たった一度の事故で、スタッドレスタイヤ何セット分ものお金が飛んでいきます。 スタッドレスタイヤは、自動車保険と同じ「リスクへの保険料」だと割り切って予算化しておくことを強くおすすめします。

また、これから家を建てる方に絶対に知っておいてほしいのが「カーポートの耐雪性能」です。 2014年に関東を襲った記録的な大雪では、所沢市内でも多くのカーポートが雪の重みで倒壊し、愛車が下敷きになる被害が多発しました。 一般的なカーポートの耐雪強度は20cm程度ですが、所沢ではそれを超える雪が降る可能性があります。 初期費用は少し上がりますが、耐雪50cm相当の強度を持つ製品を選んだり、サポート柱を用意しておくだけで、数百万円の車を守ることができます。

まとめ:土地選びは「悪天候の日」も想像して

晴れた日の見学だけでは、その土地の本当の姿は見えてきません。 「この坂道、雪が降ったら登れるかな?」 「この家の前の道路、北側だから雪が溶け残って凍りそうだな」

そんな視点を持つだけで、土地選びの失敗はぐっと減ります。 もし、ご検討中の土地が坂道エリアにある場合や、雪への備えを含めた外構予算のバランスに迷ったら、ぜひおうちの買い方相談室にご相談ください。 「スタッドレスタイヤの保管場所」まで考えた間取りや、災害に強い資金計画を一緒に考えましょう。

個別相談はこちら

おうちの買い方相談室に早速相談してみませんか?

  • 相談無料
  • ローン相談
  • 土地探し

048-767-6280

受付時間  10:00~20:00 定休日 年中無休