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クリスマスも広々!夫婦で料理しても狭くない「Ⅱ型キッチン」の魅力
街中がイルミネーションで彩られ、所沢駅前のプロペ通りやグランエミオもクリスマスムード一色になってきましたね。 この時期になると、ご家族でホームパーティーを計画される方も多いのではないでしょうか。チキンを焼いたり、子供たちとケーキをデコレーションしたり。想像するだけで楽しい光景です。
しかし、現実はどうでしょうか。 狭い賃貸のキッチンで、夫が「何か手伝おうか?」と入ってきた瞬間、「そこどいて!」「冷蔵庫が開けられない!」と、むしろイライラしてしまった経験はありませんか? せっかくのイベントなのに、キッチンの狭さが原因で夫婦の空気がピリピリしてしまっては本末転倒ですよね。
実は今、家づくりを検討している30代のご夫婦の間で、あるキッチンレイアウトが注目を集めています。それが「Ⅱ型(二列型)キッチン」です。 今回は、料理好きなご夫婦はもちろん、共働きで効率を重視したいご家庭にこそ知ってほしい、この「Ⅱ型キッチン」の魅力について徹底解剖します。
憧れのアイランドよりも現実的?「Ⅱ型キッチン」とは
まず、「Ⅱ型キッチン」とはどのようなものかイメージしてみましょう。 一般的な「I型」や「ペニンシュラ型」は、シンクとコンロが横一列に並んでいます。これに対し、Ⅱ型はシンクとコンロを別々のカウンターに分け、通路を挟んで二列に配置するスタイルです。 上から見るとローマ数字の「Ⅱ」の形に見えることから、セパレートキッチンとも呼ばれます。
なぜ今、このレイアウトが支持されているのでしょうか。 それは、所沢エリアで家を建てる際の「リアルな坪数」と深く関係しています。
多くのご家庭が検討される延床面積30坪前後の家 で、憧れのフルフラットなアイランドキッチンを採用しようとすると、実はかなりスペースを圧迫してしまいます。アイランドキッチンは左右に通路が必要なため、LDK全体の幅が広くないと採用できません。 一方でⅡ型キッチンは、片方のカウンターを壁付けにできるため、アイランドのような「回遊性」と「開放感」を保ちつつ、必要な間口(部屋の幅)を抑えることができるのです。 限られた面積の中で、最大限に広く、使いやすいキッチンを実現するための「賢い選択肢」。それがⅡ型キッチンなのです。
「振り向けば完了」が生む、魔法の動線
Ⅱ型キッチンの最大の特徴は、横移動ではなく「回転動作」で料理が進む点です。 一般的な横長のキッチンでは、冷蔵庫から食材を出し、シンクで洗い、まな板で切り、コンロへ運ぶ……という一連の動作で、どうしても数歩の横移動が発生します。 たった数歩ですが、毎日のこととなると、この「カニ歩き」の距離が疲労感につながります。
しかしⅡ型なら、シンクで洗った野菜を、くるっと後ろを振り返るだけでコンロの鍋に入れることができます。 この「ゼロ歩動線」は、一度体験すると戻れないほどの快適さです。コックピットの真ん中に立って、すべての機能を操縦しているような感覚と言えば伝わるでしょうか。
そして、この配置こそが「夫婦で料理」をする際の最強の武器になります。 例えば、奥様がコンロ側で炒め物をしている間、ご主人は背面のシンク側で洗い物をしたり、サラダの準備をしたり。 二人が背中合わせの配置になるため、お互いの動線がぶつかることがありません。 「ちょっとごめん」と体を斜めにしてすれ違うストレスから解放され、それぞれの作業に集中できるのです。 これなら、クリスマスの忙しい準備も、二人の連携プレーでスムーズに進むこと間違いなしです。
作業スペースが2倍!「盛り付け」問題も解決
賃貸アパートのキッチンで一番困るのが、「作業スペース(ワークトップ)がない」ことではないでしょうか 。 まな板を置いたらもう満杯。洗ったお皿を置く場所もなく、完成した料理を盛り付けるためにお皿を並べるスペースなんて夢のまた夢……。 これでは、せっかくの豪華なクリスマスディナーも、手際よく進めるのは不可能です。
Ⅱ型キッチンは、シンク側とコンロ側の両方にカウンターがあるため、単純計算で作業スペースが2倍になります。 シンクの横で広々と野菜を切り、コンロの横には完成した料理を置く。さらに、シンク側のカウンターにお皿をズラリと並べて、家族みんなで盛り付けを楽しむことも可能です。
特に、お子さんが「私もやりたい!」と言ってきた時、Ⅱ型キッチンの広さは真価を発揮します。 シンク側のカウンターは火を使わない安全地帯として、お子さん専用のパティシエコーナーにしてあげることができます。 ダイニングテーブルまで運ばなくても、キッチンのその場で一緒にケーキのデコレーションができる。 汚れてもすぐに水で流せる。この「心の余裕」が、子育て世帯には何よりのプレゼントになるはずです 。
デメリットも知っておこう:床が濡れる問題
良いことづくめに見えるⅡ型キッチンですが、導入前に必ず知っておくべきデメリットもあります。 それは、「振り返る時に床が濡れやすい」という点です。 洗った食材をコンロ側の鍋に移す際、どうしても水滴が床に落ちてしまいます。 これには、水に強い素材の床材(フロアタイルなど)を選んだり、幅広のキッチンマットを敷いたりといった対策が必要です。
また、小さなお子さんがいるご家庭では、ベビーゲートの設置場所に悩むこともあります 。 通路が二股に分かれるレイアウトの場合、キッチンの入り口を完全に封鎖するのが難しいケースがあるのです。 ただ、これに関しては設計段階で「キッチンの入り口を一箇所にする」間取りを工夫することで解決できます。 むしろ、回遊できない(行き止まりのある)Ⅱ型にすることで、リビングの床面積を節約できるというメリットにもつながります。
コストパフォーマンスの視点:意外と高くない?
「でも、キッチンが2つに分かれるなんて、特注品で高いんじゃない?」 ファイナンシャルプランナーとして、やはり気になるのはお金の話です 。
確かに、システムキッチンを2セット買うようなイメージを持つかもしれませんが、実はそうとも限りません。 巨大な一枚天板を使うフルフラットのアイランドキッチンは、搬入コストや部材の価格が高くなりがちです。 それに比べ、Ⅱ型は標準的なサイズのキャビネットを2つ組み合わせる形になるため、メーカーによってはアイランド型よりも安く抑えられるケースがあります。
また、Ⅱ型にすることでパントリー(食品庫)を作るスペースが捻出できたり、高価なカップボード(食器棚)を買わずに済んだりすることもあります。 シンク側のカウンター下を収納にしてしまえば、それがそのまま食器棚の役割を果たすからです。 「キッチン本体の価格」だけでなく、「LDK全体の家具・収納計画」としてトータルで見た時、Ⅱ型キッチンは意外にもコストパフォーマンスの良い選択肢になり得るのです。
料理は「義務」から「イベント」へ
所沢の冬は寒く、外に出るのが億劫になる日もあります 。 そんな時、家の中が一番楽しい場所であれば、休日の過ごし方は大きく変わります。
これまでの賃貸キッチンでは、料理は「ママが一人で壁に向かってこなす義務(タスク)」だったかもしれません。 でも、Ⅱ型キッチンのある家なら、料理は「家族みんなで楽しむイベント」に変わります。 夫がカウンター越しにワインを飲みながら話しかけてきたり、子供たちが学校の宿題をカウンターの隅で広げたり。 キッチンが単なる調理場ではなく、家族のコミュニケーションの中心になる。それが、このレイアウトの持つ本当の価値です。
「うちはそんなにお洒落な料理は作らないし……」と謙遜される方もいらっしゃいますが、日常の味噌汁作りや、朝の忙しいお弁当作りでこそ、この効率の良さは輝きます。 朝、パパがコーヒーを淹れている横で、ママがお弁当を詰める。そんな何気ない朝の風景が、ぶつかることなくスムーズに流れていく幸せ。
もし、これからマイホームを検討されるなら、ぜひ一度モデルハウスやショールームで、ご夫婦でキッチンに立ってみてください。 「あ、これなら二人で立っても邪魔じゃないね」 その感覚を共有できた時、きっと理想の家のイメージが一つ固まるはずです。
「Ⅱ型キッチンにしたら、LDKは何畳必要?」 「今の予算内で、グレードの高いキッチンを入れるにはどこを削ればいい?」 そんな具体的なお悩みが出てきたら、ぜひおうちの買い方相談室 所沢店へお越しください。 キッチンの形だけでなく、そこから始まるご家族の「新しいライフスタイル」と「安心できる資金計画」を、一緒にデザインしていきましょう。