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2026年に家を買うなら必読。資材高騰・金利上昇の中で「予算6000万円」を守り抜くための戦略

2026年に家を買うなら必読。資材高騰・金利上昇の中で「予算6000万円」を守り抜くための戦略

「3年前なら、もっと広い家が建てられたのに……」 住宅展示場や不動産屋を回って、そんなため息をついている方はいらっしゃいませんか?

2025年現在、私たちを取り巻く住宅市場の環境は、数年前とは様変わりしました。 高止まりする資材価格、慢性的な人手不足による建築費の高騰、そして何より、長年続いた「超低金利時代」の変化による住宅ローン金利の上昇懸念。 かつては「予算5,000万円あれば、そこそこ希望の注文住宅が叶う」と言われた所沢エリアでも、今や「土地+建物で6,000万円」が、決して贅沢ではない、むしろ堅実なラインになりつつあります。

「予算は6,000万円が限界。でも、妥協ばかりの家にはしたくない」 そんな切実な悩みを抱える30代・40代のご夫婦に向けて、今回はファイナンシャルプランナーの視点から、厳しい市況の中で賢く理想を叶えるための「予算防衛戦略」をお伝えします。

感情論ではなく、数字とロジックで、あなたの家づくりを「守る」ための作戦会議を始めましょう。

「円」の内訳を直視する

まずは、現実を正しく把握することからスタートです。 所沢市内で、30坪〜35坪程度の土地を購入し、延床面積30坪の注文住宅を建てる場合、現在の相場感だとどのような内訳になるでしょうか。

これまでは、 ・土地:2,500万円 ・建物:2,000万円 ・諸費用:500万円 合計5,000万円……といったバランスが可能でした。

しかし2025年の今、このバランスは崩れつつあります。 建築資材の高騰により、建物価格は以前の2〜3割増が当たり前になりました。 ・土地:2,800万円(地価もじわり上昇中) ・建物:2,800万円(性能を確保するとこのくらいに) ・諸費用:400万円 合計6,000万円。

これが、今の「リアル」です。 ここで重要なのは、「昔は安かった」と嘆くことではなく、「この6,000万円という枠の中で、いかに満足度を最大化するか」に思考を切り替えることです。 予算オーバーを防ぐためには、何かを削らなければなりません。しかし、闇雲に削れば「安物買いの銭失い」になります。 ここからは、プロが教える「削っていいもの・悪いもの」の境界線を明確にしていきましょう。

戦略:「広さ」への執着を捨てる

「せっかくの注文住宅だから、4LDKで32坪〜35坪は欲しい」 多くの方がそう口にします。しかし、この「坪数へのこだわり」こそが、予算オーバーの最大の要因です。

現在の建築費は、ハウスメーカーや工務店にもよりますが、坪単価80万円〜100万円超えも珍しくありません。つまり、家を「1坪(畳2枚分)」小さくするだけで、80万円〜100万円のコストカットになるのです。

ここで提案したいのが、「28坪〜29坪の高性能コンパクトハウス」という選択肢です。 「20坪代なんて狭すぎる!」と思われるかもしれませんが、設計の工夫次第で、体感的な広さは32坪の家と変わりません。

  • 廊下をなくす:玄関から即リビング、リビング階段で2階へ。これだけで2〜3坪削減できます。

  • 子供部屋は4.5畳で十分:学習机とベッドがあれば十分。思春期になれば部屋にこもるよりリビングに出てきてほしい、という親心も含めてコンパクトに。

  • 収納は「数」より「位置」:ウォークインクローゼットを大きく取るより、使う場所に適切なサイズの収納を配置する方が、床面積を使わずに片付きます。

「広くて寒い家」より「コンパクトでも高性能で暖かい家」の方が、住んでからの満足度は圧倒的に高いのが真実です。 32坪を29坪にすれば、約300万円の予算が浮きます。この300万円は非常に大きいです。

戦略:所沢の土地探しは「70点」を狙う

次に土地選びです。所沢駅や小手指駅の徒歩10分圏内は、人気が高く価格も高騰しています。ここにこだわると、予算の半分以上を土地に持っていかれ、建物にお金をかけられなくなります。

これから土地探しでおすすめなのは、以下の「ちょっと惜しい」土地です。

  • 駅徒歩15分〜20分エリア:自転車を使えば駅まで苦にならない距離。価格はガクンと下がります。

  • バス便が充実しているエリア:所沢はバス網が発達しています。ニュータウン周辺など、バス停から近ければ、駅遠でも生活利便性は高いです。

  • 旗竿地(敷地延長):道路に接する間口が狭く、奥まっている土地。日当たりや駐車の工夫は必要ですが、相場より2〜3割安く買えることがあります。

「駅近」という資産価値も大切ですが、私たちが目指すのは「投資」ではなく「家族の幸せな暮らし」です。 土地の予算を300万円抑えられれば、その分をキッチンのグレードアップや、将来の教育費に残すことができます。 「100点の土地」を探して何年もさまようより、「70点の土地」を建物の工夫で「90点の住まい」にする方が、賢い戦略と言えるでしょう。

戦略:住宅ローンは「金利上昇」を織り込んで計算する

また、最も気になるのが金利の動向です。 長らく「変動金利一択」と言われてきましたが、ここに来て「固定金利」を選ぶ方や、ミックスローンを検討する方が増えています。

予算6,000万円を守るために大切なのは、「借りられる額」ではなく「返せる額」で予算を組むこと。そして、「金利が上がっても破綻しない余力」を残しておくことです。

例えば、変動金利0.5%で借りる場合でも、返済計画のシミュレーションは「金利1.5%〜2.0%」に上がったと仮定して計算してみてください。 それでも毎月の返済額が家計を圧迫しないか? もし「金利が1%上がったら生活が苦しい」という状態なら、それは予算オーバーのサインです。その場合は、総予算を6,000万円から5,500万円に下げる勇気が必要です。

また、これから家を建てるなら「省エネ性能」は必須条件です。 「断熱等級5以上」「ZEH水準」の家であれば、住宅ローン控除の優遇や、補助金(子育てエコホーム支援事業など)の対象となり、実質的な負担を減らすことができます。 性能にお金をかけることは、光熱費というランニングコストを下げることにも直結するため、金利上昇時代における最強の「防衛策」となります。

最後に:グレードダウンしてはいけない「聖域」

予算調整のために「削る」話をしましたが、最後に「絶対に削ってはいけない聖域」をお伝えします。 それは、「断熱材」と「窓」の性能です。

キッチンやトイレ、洗面台などの設備は、15年もすれば故障したり古くなったりして交換時期が来ます。その時にグレードアップすることは簡単です。 しかし、壁の中に入っている断熱材や、家の構造に関わる窓サッシは、後から変えようとすると数百万円規模の大工事になります。

「予算が厳しいから、断熱のグレードを下げよう」 これだけは避けてください。 暑い・寒いという不快感は、毎日の生活の質を著しく下げますし、光熱費の高騰や健康被害(ヒートショックなど)にもつながります。

設備は標準グレードで十分です。壁紙も安価な量産品で構いません。 でも、家族の健康を守る「家の器(うつわ)」としての性能だけは、6,000万円の予算の中で最優先に確保してください。

「今の年収で6,000万円のローンを組んでも本当に大丈夫?」 「我が家の場合、どこを削れば予算内に収まる?」

そんな具体的な不安が頭をよぎったら、一人で悩まずにプロにご相談ください。 私たちおうちの買い方相談室では、今の金利情勢を踏まえたリアルな資金計画や、所沢エリアでの賢い土地探しのコツを、包み隠さずお伝えしています。

2026年の家づくりは、情報戦です。 正しい知識と戦略を持って、予算内で最高のマイホームを実現しましょう。

 

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