転園は避けたい！所沢の保育園事情と、入園激戦区を避けて家を買うためのタイミング

「転園」がこれほど難しい理由

なぜ「転園」は難しいのでしょうか。理由はシンプルで、「空き枠がないから」です。

4月入園であれば、卒園児や進級児の動きに合わせて一定の枠が出ます。 しかし、5月以降の年度途中は、誰かが「退園（引越しや退職）」しない限り、席は空きません。

特に所沢駅、小手指駅、新所沢駅周辺などの人気エリアでは、0歳〜2歳児クラスの待機児童（隠れ待機含む）は依然として存在します。 「家は決まったけど、保育園が決まらないから引っ越せない（あるいは片道30分かけて前の園に通う）」という事態は、絶対に避けなければなりません。

戦略1：今の保育園に通えるエリアで探す

最も確実で、お子様のメンタルにも優しいのが、「今の保育園に通い続けられる範囲内で家を買う」という選択です。

「今の賃貸の近くなんて、高くて買えない」と思い込んでいませんか？ 少し視野を広げてみましょう。

• 自転車で10分〜15分圏内まで広げる： 電動自転車があれば、今の園から半径2〜3km離れても通園は可能です。少し駅から離れるだけで、土地の価格はガクンと下がります。

• 「学区」は変わってもいい： 小学校の学区が変わっても、保育園さえ同じなら、親の送迎負担は変わりません。小学校に上がるタイミングで人間関係はリセットされるので、保育園時代の学区に固執する必要はありません。

所沢市では、市外への引越しでなければ、基本的に「継続通園」が認められています（※就労状況などの要件あり）。 「転園不要」という条件は、家探しのエリア選定において最強の軸になります。

戦略2：狙うなら「4月1日」入居一択

どうしても遠方に引っ越す必要があるなら、ターゲットは「4月入居」に絞るべきです。

所沢市の認可保育園の4月入園申し込みは、例年10月〜11月に行われます。 この時点で「売買契約書」や「建築確認済証」など、来年4月までに所沢市民になることが証明できる書類があれば、市民と同等の点数で審査を受けられるケースがあります（※年度により要件が異なるため、必ず市役所に確認が必要です）。

つまり、逆算すると以下のスケジュールになります。

1. 10月〜11月： 物件契約完了＆保育園申し込み

2. 2月〜3月： 入園決定通知＆引越し

3. 4月1日： 新居での生活と新しい保育園が同時にスタート

このタイミングを逃すと、空きのない年度途中の申し込みになり、入園できる確率は激減します。

所沢市の「継続通園」ルールを活用する

「家を買って隣の市（入間市や狭山市など）に引っ越すけど、あと半年で卒園だから今の所沢の園に通わせたい」 というケースもあるでしょう。

所沢市（および近隣市）では、「広域入所（管外保育）」という制度があります。 里帰り出産や勤務地の都合などで、住んでいる市以外の保育園に通うことができる制度ですが、引越し後の「継続利用」にも適用されることがあります。

特に5歳児クラス（年長）の場合、卒園までの残り期間に配慮して、市外への引越しでも継続が認められるケースが多いです。 ただし、これは「枠が空いているか」や「両方の市の合意」が必要になるため、必ず事前に役所の保育課へ相談に行きましょう。 「年長さんの夏休みに引越し」といった場合でも、諦めずに相談してみる価値はあります。

まとめ：保活と家探しは「セット」で動く

家を買ってから「保育園どうしよう」では遅すぎます。 物件を見に行く前に、まずは市役所の保育課に行き、「このエリアの〇歳児クラスの空き状況はどうですか？」と聞く。これが鉄則です。

私たちお家の買い方相談室では、物件の紹介だけでなく、「この辺りなら、〇〇保育園と△△保育園が通園圏内ですね」といった、子育て目線でのエリア提案も行っています。

お子様の笑顔を守るためにも、保育園問題は後回しにせず、最初の段階でクリアにしておきましょう。 難しい行政の手続きやスケジュール調整も、私たちがサポートしますので、安心してご相談くださいね。

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