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ハザードと地盤の読み方:調査票・地歴・造成のチェック要点

ハザードと地盤の読み方:調査票・地歴・造成のチェック要点

家を建てる土地を選ぶとき、「ハザードマップを確認しましょう」とよく言われます。
でも、実際にはそれだけでは十分ではありません。
所沢のように地形の変化が大きい地域では、水害・地盤・造成の条件を総合的に見ることが欠かせません。

所沢は“台地と谷”の街。行政区をまたいでハザードを見る

所沢市は狭山丘陵の南端にあり、場所によって標高差が大きいのが特徴です。

小手指・北野・上新井などは台地上に位置しますが、

松が丘・北所沢・若狭方面は柳瀬川・東川沿いの低地が多く、浸水想定エリアが点在します。

また、入間市や清瀬市との境界をまたいだ流域も多いため、

国交省「重ねるハザードマップ」で市をまたいで確認することが重要です。

特に「内水氾濫(排水が追いつかないタイプ)」の想定も見逃せません。

地盤調査票では“台地”と“低地”で性格が違う

所沢台地の地盤は関東ローム層(火山灰)で地盤の固さや強さも比較的高く、

地盤改良が不要なケースが多い一方、表層の粘土層が厚いと排水性が悪くなる傾向があります。

逆に柳瀬川沿いなど旧河川跡の低地は、砂質やシルトが混ざり、沈下リスクが高い場所も。

地盤の固さだけでなく、ボーリング柱状図の地層構成や地下水位も必ず確認しましょう。

開発分譲地は“盛土の層厚”と“擁壁構造”を確認

近年の所沢市内では、既存宅地をまとめて造成した“ミニ開発”が多く見られます。

特に上山口・荒幡・若狭・下安松などの傾斜地では、

切土と盛土の境界が1区画内に混在しているケースもあります。

開発行為許可図面(市役所都市計画課で閲覧可)で造成厚や擁壁構造を確認し、

盛土部分は沈下対策や排水処理をしっかりチェックしておきたいところです。

古地図と航空写真で“昔の顔”を調べる

昭和20~40年代の航空写真を見ると、

今の住宅街の多くがかつて田畑や湿地だったことがわかります。

たとえば中新井・北中・東所沢の一部は、

かつて“柳瀬川の旧流路”や“ため池跡”が点在しており、地盤が軟弱な箇所もあります。

現場で感じる“違和感”を大切にする

道路の雨水が溜まりやすい場所、古いブロック塀の傾き、

隣地との高低差など、細かなサインに土地の性格が現れます。

特に雨上がりの日に現地を歩くと、

排水の流れ方や水たまりの位置がよく分かります。

近所の方に「昔ここ、畑だった?」「水が出たことある?」と聞くのも有効です。

“完璧な土地”より、“把握できるリスク”を選ぶ

どんな土地にもリスクはあります。

大事なのは、「どんな弱点があり、どこまで対策できるか」を理解して買うこと。

地盤改良費が数十万円増えても、安心して暮らせるなら“良い投資”です。

資料と現地を行き来しながら、数字より“納得”を優先しましょう。

土地の素性を読む力が、安心な家づくりの出発点です。

 

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