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予算オーバーを防ぐ“3つの引き算”:土地・建物・外構の優先順位
家づくりで一番多い失敗は、「全部少しずつ良くした結果、全体が高くなる」こと。
理想を詰め込むほど、数字は静かにふくらみます。
限られた予算で後悔しないためには、足し算よりも”引き算の順番”を決めておくことが大切です。
土地:立地の「一点豪華主義」を避ける
土地選びでは、「駅近」「角地」「南道路」など条件の良さに目を奪われがちです。
しかし、立地を上げるたびに建物や外構の自由度は下がります。
たとえば駅徒歩10分→15分にするだけで、同じエリアでも坪単価が10万円以上下がることは珍しくありません。
その分を建物の性能や設備に回せば、“暮らしの質”はむしろ上がることも。
「毎日通る道」より、「毎日過ごす空間」にお金をかけるのが長い目で見た正解です。
建物:延床面積より“使い方”を優先する
延床を広げればコストはほぼ比例して上がります。
けれど、面積を増やさずに快適にできる工夫も多い。
吹き抜けやスキップフロアで空間を立体的に使う、収納を分散させて動線を短くする、こうした“設計の引き算”が効く家は、坪単価が上がっても総額を抑えられます。
特に所沢のように敷地がコンパクトなエリアでは、「広さよりも設計力」に投資した方がリターンは大きいです。
外構:最後に“余白”を残す勇気を
建物が完成すると、最後に外構が予算のしわ寄せを受けます。
アプローチ、フェンス、カーポート——どれも必要に見えますが、すべてを新築時に揃える必要はありません。
駐車スペースだけを整えて、植栽やウッドデッキは後から足していく。
外構を「成長する余白」と捉えると、無理なくバランスの良い家づくりになります。
“全部ちょっとずつ良くする”より、“大事な1つを守る”
土地・建物・外構の3つは、どれも暮らしを支える要素です。
でも、すべてを同時に叶えようとすると、「あと少し」で膨らんだコストが積み重なっていきます。
家づくりのコツは、どこかで“引く勇気”を持つこと。
譲れない優先順位を最初に決めておけば、完成までブレずに走りきれます。